住宅ローンの返済が難しくなってきたのですが、任意売却の他に何か選択肢はありますか?

ご相談への回答の要旨

せっかく手に入れられたマイホームですから、売却ではなく住み続けたいですよね。そこで、住宅ローンの見直しを考えてみてはどうでしょうか?「住宅ローンの借り換え」「買い換えローン」「残債返済型住宅ローン」「つなぎローン」といった解決策が考えられます。

住宅ローンの返済が難しくなり、支払いが滞ってしまっている...その打開のために任意売却を選択されるわけですが、現実の話としては、残念ながら任意売却をした代金で住宅ローンを完済できる方は多くはありません。

売却価格が市場価格の5〜6割程度となる競売と比較すれば、任意売却は8〜9割ほどの価格で売却できますのでまだ良いとは言え、やはり住宅ローンが残ってしまうことに変わりはありません。多くの方は、任意売却後にも残った住宅ローンを支払っていくことになります。

ですので、「マイホームを任意売却したいのですが...」と相談に来られる方へは、「マイホームを任意売却した代金は、住宅ローンの残金よりも下回ることが多いですよ」と事前に必ずお伝えしています。任意売却の専門業者だからといって、任意売却を無理にすすめるようなことは決してやっておりません。

さて、そうしたお話の後、住宅ローンの返済についてさまざま検討した結果として、任意売却ではなく以下に示すような住宅ローンの見直しで解決を図る方もいらっしゃいます。やはり、せっかく手に入れられたマイホームですから、売却ではなく住み続けたいですよね。検討してみてください。

住宅ローンの借り換え

「住宅ローンの借り換え」とは、今の住宅ローンを他の住宅ローンに借り替えることです。目安として、住宅ローンの残高が500~1,000万円程度で、金利差が年1%、残りの返済期間が5~10年以上。この目安が大まかな借り換えローンの条件になっていますが、最近では、必ずこの条件を満たしていなくても節約効果が出る場合もあります。

買い換えローン

マイホームを買い換え、新しく住宅ローンを組むことです。買い換えの場合には、売却した代金で住宅ローンを支払っても、残っている住宅ローンの残高分を新しい買い替えローンに加算して住宅ローンを組むことが可能な場合があります。

残債返済型住宅ローン

マイホームを売却して、残った残債と新しく家を購入する資金から抵当権抹消までの費用をセットにした大手不動産の融資制度です。

つなぎローン

マイホームを売却した代金が入ってくるまでの間に銀行から非常に短期間で組む立替の為のローンです。
買い替えローンなどと併用することもあります。

このようにさまざまなローンがありますが、やはり基本的にマイホームを売っても住宅ローンの債務が残ります。住宅ローンの返済が苦しく、マイホームを手放してもいいと考えているなら任意売却がおススメです。一度、専門業者に相談してみてはいかがでしょうか。