住宅ローンを滞納してしまい「督促状」が届いたのですが、どうすれば良いでしょうか?
ご相談への回答の要旨
住宅ローンの支払いが支払日にできなかった場合に金融機関から送られて来るのが「督促状」。見たくないかもしれませんが督促状が届いたらきちんと開封して、内容を確認しましょう。もし支払いが困難なのであれば、まずは金融機関へ連絡して、支払い方法の変更などを相談してください。
毎月の住宅ローンの支払いが支払日にできなかった場合、住宅ローンを組んでいる金融機関の担当者から電話がかかってきます。このとき、きちんと電話で応対すれば良いのですが、「電話されても支払えないから...」と言って電話を無視してしまう方もいらっしゃいます。
このように、住宅ローンの支払いが支払日にできなかった場合に金融機関から送られて来る「住宅ローン支払いのお願い」と書かれたハガキや封書が「督促状」です。
ここまでの段階ですと、まだ「うっかり支払いを忘れていた」「たまたま口座に現金がなかった・入れ忘れていた」ということもあるので、金融機関もあまり重大には考えません。以降、しっかりと支払い日を守って支払いをしていけば、何の問題もありません。
しかし、実際は本当に支払えない状況であったとすれば、正直このような督促をされるのはとてもストレスがかかるものだと思います。しかし、だからと言って督促状を無視してはなりません。
「できることなら、見たくない。見なかったことにしたい」という気持ちもわかりますが、督促状を無視することで住宅ローンを滞納しているという状況が好転するわけではありません。逆に、悪化してしまいかねません。
ですから、見たくないかもしれませんが督促状が届いたらきちんと開封して、内容を確認することが重要です。
「お知らせ」という一見柔らかで紳士的なイメージの文章ではありますが、じっくり目を通せば「期日までに返済されなければ、しかるべき対応を取らせていただきます」といった内容が読み取れるはずです。この文書に偽りはなく、督促状を無視し続け、さらに住宅ローンを滞納し続けていると、金融機関や銀行は保証会社への債権譲渡、資産や預金の差し押さえが行われます。
ですので、支払いが可能なのであれば、督促状が届いたら速やかに支払いましょう。逆に、もし支払いが困難なのであれば、まずは金融機関へ連絡しましょう。支払い方法の変更などの相談をすることができます。もし、督促状などを無視し続けていると、このような相談もできなくなってしまいます。
特に住宅ローンの滞納の場合は、支払う意思をハッキリさせて金融機関に対して誠実に対応することで、以降の金利の見直し、支払額の軽減などの相談ができるのです。
「督促状」は、金融機関と支払いについての相談ができるラストチャンスにもなるので、面倒がらずに連絡をとって、相談することをおすすめします。