保証会社から任意売却を勧められたのですが、対応すれば良いのでしょうか?

ご相談への回答の要旨

これは代位弁済が済み最終段階になった状況でも、一方的に競売をすぐ実行に移すのではなく、債権者側からもらえる救済のラストチャンスです。何も行動を起こさない場合には、文面の通りにマイホームは競売にかけられてしまいます。早急に住宅ローン問題の専門の方に相談してください。

住宅ローンを延滞していると、信用保証会社から任意売却の勧めがきます。これは、信用保証会社から代位弁済が済み最終段階になった状況でも、一方的に競売をすぐ実行に移すのではなく、債権者側からもらえる救済のラストチャンスです。

この信用保証会社から任意売却の勧めは、「任意売却の意思のご確認」といった書面で届きます。信用保証会社によって文面の違いはありますが、おおよそ次のようなことが書かれています。

  • 信用保証会社が代位弁済がすんだこと
  • 信用保証会社は、債権を回収するために法的な手続き(不動産競売など)の準備をしている
  • 競売での売却価格は低額になるので、多額の残債を返済していかなければならない場合もある
  • 競売よりも任意売却で自宅を売却したほうが市場価格に近い価格で売却ができるので、任意売却を考えてはどうですか?
  • ご検討のうえ○○日までに連絡をください
  • 連絡がない場合には、競売に移行してしまいます

と、いったことです。

もし、この「任意売却意思のご確認」に対して何も行動を起こさない場合には、文面の通りにマイホームは競売にかけられてしまいます

競売でマイホームを強制的に売却されても、任意売却で自主的にマイホームを売却しても、住宅ローンの残債は支払わなければなりませんが、競売にかけられるとマイホームの売却価格は市場価格よりも低い価格、平均して5〜6割程度の価格で売却されてしまいます

一方、任意売却でマイホームを売却した場合には市場価格と同等に近い価格、平均して8〜9割程度で売却できます。1円でも高い金額でマイホームを売却できれば、それだけ住宅ローンの残債が少なくなり、今後の残債の支払いが楽になりますよね。

また、任意売却ですと競売にはないメリットもあります。この売却の価格とメリットが任意売却をおすすめする理由です。さらに、自宅が競売にかけられたことが知れ、お子さんがいじめにあってしまったという胸が痛くなる話もよく耳にします。
任意売却であれば、通常の住宅販売と変わりがないので、ご近所から詮索をうけることも、そうした事情があることも知られることはまずありません。

この「任意売却意思のご確認」が届いたら、何もせずに放置するようなことはせず、ラストチャンスと考えて早急に住宅ローン問題の専門の方に相談してください。