10年前に離婚した元夫が住宅ローンを滞納し、突然届いた督促状。リースバックの成功で、新しい家族と一緒に暮らせる家を残すことに成功
ご相談者は岡山市にお住まいの佐野さん(仮名)。50代の女性です。
14年前、佐野さんの元ご主人名義で住宅ローンを組み、ご自宅を新築されたものの、10年ほど前に離婚。その後、佐野さんと娘さん、そして、娘さんのご主人の3人で暮らして(住み続けて)いらっしゃいました。一方、元ご主人は家を出られて、賃貸アパートで一人暮らし。その家賃と3人が暮らしている家の住宅ローンの両方を背負う生活をされていました。
そんな佐野さんの手元へ突然督促状が届き、「払えないなら競売にします。」と債権者からの連絡が。元ご主人が住宅ローンを返済できない状況に陥っていたためでした。残債務は2,670万円。加えて、固定資産税の滞納(70万円 + 延滞金41万円)もあり、差し押さえられてもいる状態。驚いた佐野さんは、ネット検索で当社のホームページを見つけられ、「なんとか住み続けられる方法はありませんか?」と相談にいらっしゃった次第です。
その後、半年ほどの間、ご主人が少し払えたり払えなかったりを続け、なんとか持ち堪えている間に…娘さんのご主人が住宅ローンを組めないか? と、親子間売買を視野に数社申し込みされてみましたが、残念ながらいずれも審査に通らず。
そこで当社から不動産投資会社をご紹介して、リースバックをご提案。9.5万円/月の家賃で、無事に住み続けられることになりました。固定資産税の滞納に関しては、当社が市役所へ足を運ぶこと数回、35万円で了承いただけることに。佐野さんのご希望通り、住み続けに無事成功しました。実は途中、娘さんご夫婦にお子さんが生まれ、佐野さんはおばあちゃんに。新しい家族と一緒に暮らせる家を残せることとなり、そのような意味でも、大変良い結末を迎えられました。
ところで、債務者の元ご主人、佐野さんから元ご主人を紹介いただいて初めて面談した際には、「私が住んでもいない家に元妻が住み続けるために、なぜ協力しなければならないのか? 家を持って結局、良いことはなかったので、売却処分して欲しい。」と、かなり威圧的な調子でお話されていました。正直、「今回は難しいかもしれないな…」感じましたが話し合いを続け、最終的には佐野さん(元奥さん)からの説得に負け、「住み続けられるようにしてやって欲しい。」と仰ってくださり、リースバックの成功に結びつきました。
離婚はどうしても感情が先に出てしまいますので、(元)ご夫婦お二人だけでお話をされると、うまくまとまらないことが多いです。そんなときは、私どものような住宅ローン返済問題・任意売却の専門家へご相談になってください。多数の事例を経験・解決してきていますから、まず間違いなく、お二人だけで話をされるよりも良い話にまとめられるハズです。