離婚、事務員による不正、コロナ禍、ガンの罹患。経営不振・収入減が原因での住宅ローン滞納を、義理の兄からの救いの手で解決。「住み続け」に無事成功
ご相談者は岡山市北区在住の田中さん(仮名)。50代の男性です。
運送業を営む田中さんは、12年前に大手ハウスメーカーでご自宅を新築。奥さまと2人のお子さまとの4人で暮らしていたそうですが、理由あって離婚。その後、奥さまに代わり経理担当として雇った事務員さんによる不正(使い込み)が発覚したり、コロナ禍を迎えて経営不振に陥ったり、田中さんご自身がガンを患って体調不良が続いたり…と、それらが原因として重なり収入が不安定に。住宅ローンの返済が滞るようになってしまったそうです。
そうして、住宅ローン滞納が5ヶ月目を迎えた頃、田中さんがご自宅を建てられたハウスメーカーさんへ相談されたことがキッカケで、「住宅ローン滞納問題の解決・任意売却の専門家」として当社の山部をご紹介いただきました。
田中さんのご希望は「住み続けられること」でした。離婚後も、お子さんたちはご自宅へ会いに、遊びに帰って来てくださっているようで、「子どもたちが帰って来られる場所を残したい」とお考えだったからです。
まず、債権者へリスケジュールの提案を行いましたが、応じてもらえず不調に。当社と取引・お付き合いがある投資家の方々へリースバックの提案も行いましたが、こちらも残念ながら手を挙げてくださる方がいらっしゃいませんでした。
「このままでは…」と考え悩んでいたところ、急展開が訪れます。田中さんの状況を見かねた義理のお兄さまが、救いの手を差し伸べて購入してくださることになったのです。
当社は義理のお兄さまの住宅ローン契約のサポートを行い、翌々月には無事に決済。この期間、抗ガン剤治療のために入退院を繰り返していた田中さんに代わり、お姉さまが連絡や書類の手配などに奔走してくださったからこその、スピーディーな決済でした。これから毎月、田中さんから義理のお兄さまへ住宅ローン分のお金を渡す取り決めだそうです。
田中さんは現在も治療を続けていらっしゃいますが、「子どもたちが帰って来られる場所を残せて本当に良かったです」と、涙ながらに喜んでらっしゃいました。離婚はされていても、お子さまは変わらずお子さまですからね。ご希望通りの結末を迎えられて、本当に良かったです。