ガン治療費がかさみ、事業借り入れと住宅ローンの返済が困難に。義父の支援による任意売却で解決、「家族の支え」によって「住み続け」に無事成功
ご相談者は岡山県赤磐市在住の島田さん(仮名)。50代の男性です。
島田さんは奥さま・息子さんと3人で暮らしながら、個人事業主として運送業を営んでらっしゃいましたが、2年前から体調を崩し、仕事ができたりできなかったりという状況が続くように。病院で詳しい検査を行った結果、ガンが発覚。仕事ができない上にガン治療の費用がかさみ、事業の借入れと住宅ローンの返済が困難になってしまいました。
以前より運送業の経営について地元商工会へ相談なさっていた島田さん、返済困難な状況をご相談になり、商工会の職員さんが山部をご紹介くださいました。事業の借入れについては弁護士さんにて、住宅ローンについては当社にて解決に着手することに。
島田さんは「住み続けたい」とのご希望でしたので、投資家への売却とリースバックの可能性を模索しました。しかし、奥さまのパート収入と息子さんの収入があっても、ガン治療をしながら家賃を支払うことは困難と判断。残念ですが、第三者への任意売却で解決することにしました。
当社にて販売活動を開始したのですが、その直後に島田さんの奥さまがご自身のお父さまへ事情を説明されたところ、「私に協力できることなら何でもやる」とお父さまから申し出が。状況は一転、急遽販売活動を停止し、決済を進めることになりました。
決済の1週間前、島田さんが急遽入院されることとなり、決済へ立ち会えない状況に。決済は延期を余儀なくされましたが、島田さんの奥さま・債権者・司法書士の協力を得て、必要な書類の準備と署名捺印を進め、島田さん本人不在でも決済が可能な形を整えました。そして、決済当日を迎えることに。
その決済の場、購入者であるお父さま(義父)は終始無言で振る舞われました。しかし、債権者の口座への着金が確認された後は肩の荷が下りたのか、安堵の表情を浮かべながら、笑顔で話し始められました。とても印象的な瞬間でした。そして、決済は無事に完了。
決済後、金融機関の玄関を出た際に島田さんの奥さまが、「これで住み続けられるんですよね」と一言。その言葉からは、この一年間、ガン治療やその多額な費用のこと、ご自宅の売却や引っ越しのことなどに対する多くの不安や心配、苦労と、それを克服できた喜びが、溢れ出しているように感じられました。
奥さまのお父さま(義父)の支援により、住み続けを実現できた島田さんご一家。大変な困難の中で得た「家族の支え」の大きさを感じられたに違いありません。
私たちも、それを改めて間近で感じながら、さらには家族の幸せづくりのお手伝いをできたことを嬉しく思います。