ご主人が転職で収入減。マンション売却・離婚されたい奥さんからのご相談。何とかして現状維持を図りたいご主人も最後は歩み寄り、任意売却・離婚で新たな人生を歩み始めることに

ご相談者は岡山市南区にお住まいの大森さん(仮名)。50代の女性です。

大森さんご夫婦は、14年前にマンションを購入。労働条件が悪くなったことを理由に、5年ほど前にご主人が転職、それをキッカケに経済的状況が一変したそうです。結果、住宅ローンの返済が次第に厳しくなってきたということで、インターネット検索で当社のホームページをご覧になり、ご相談にいらっしゃいました。

経済的に厳しい状況でありつつも、まだ滞納までは至っていない状況でしたので、「ひとまず、借り入れされている金融機関へ返済計画の変更を相談なさってはいかがですか?」と当社からご提案。

金融機関からは「返済期間の延長は+5年であれば可能(現在の完済予定の年齢が75歳であるため)、あるいは、ボーナス払いをやめて月々の支払いへ割り振り、かつ、返済期間を延長することも可能。」との提案があったそうです。しかし、併せて「ただ、いずれにしても『完済できる』ことが前提なので、そもそもそれが難しいのであれば、延長はオススメできない…。」というアドバイスも…。

金融機関からそのような提案やアドバイスを受けた上で、返済プランの変更をされたそうですが、それでも結局、「2〜3ヶ月後には返済ができなくなりそう。」と、改めて当社へ任意売却のご相談をいただきました(また、このとき大森さん(奥さん)からは「売却を終えられたら、離婚する。」ともお話されていました)。

金融機関から任意売却の承諾を取り付けた上で、当月より住宅ローンの支払いをストップ。住宅ローン滞納の状況を作り出し、3ヶ月後には債権譲渡、任意売却の販売活動を開始し、さらにその3ヶ月後に同じ岡山市内の方に無事ご購入いただけました。

今より高収入を見込める先へ再転職するなどして何とか住宅ローンの返済を続け、現状維持を図りたいご主人。一方、マンションを売却されたい大森さん(奥さん)。お互いの主張が平行線をたどる中、大森さんから離婚の話も出て、歩み寄れない状態が続いたそうです。しかし、納得はされていないものの最後にはご主人が譲り、マンションの任意売却とその後の離婚を承諾されたようです。

任意売却後に残った債務に関しては、ご主人が月々支払っていくことに。決済後、「これからは、一人でがんばって行かないとな…。」と、なんとか笑顔で取り繕おうとされるご主人の姿は、今も目に焼きついたままです。