離婚後、仕事の都合で週末に帰ることができるかどうか…の一人暮らしのマイホーム。ご相談から2ヶ月足らず、ご希望通りのスピーディーな任意売却に成功

ご相談者は倉敷市にお住まいの中村さん(仮名)。40代の男性です。

中村さんは1年前に離婚。元妻と娘さんは出て行かれ、6年前に新築で手に入れられたご自宅で一人暮らしをされていました。とは言っても、中村さんのご職業は長距離トラックのドライバーのため、週に1度、週末に自宅に帰ることができるかどうか…のような暮らし。自宅には、ほぼ誰もいないような状態とのことでした。

マイホームを新築された当時もトラックドライバーをされていたそうですが、「がんばって働かないと!」と思っていた矢先に給与が減少。それを理由に現在の職場へ転職したもの、給与はさらに減少。それをキッカケに、元々良くはなかった夫婦仲が悪化、結果、離婚されたのだそうです。

離婚した元妻と娘さんへ養育費などを支払いながら、週一でしか帰らないマイホームの住宅ローン返済を続けていくことは辛く、中村さんに重くのしかかりました。住宅ローンを支払えたり・支払えなかったり、支払ったり・支払わなかったり…が続き、とうとう滞納は3ヶ月に。

金融機関の担当者さんから、「任意売却の対応をお願いしたいお客さまがいる。」と連絡を受け、紹介をいただいたのが中村さんでした。

早速、中村さんと連絡を取り、お仕事の休みを取れる週末に面談。「家に対して思い入れはなく、週一で帰ることができるかどうか? 程度なので、できるだけスピーディーに処分、任意売却して欲しい。」とのご希望でした。債権者である金融機関の担当者さんに、その旨を伝え、当社にて任意売却の販売活動をスタートしました。

直後から数件の問い合わせや見学があったものの、残念ながら決済には至りませんでした。室内外にある不要となった家財道具の処分費用を、買主が負担することという条件があったためです。本来は、売主である中村さんが処分しなければなりませんが、それをできるだけの手持ちの現金がなかったのです。

そのような条件があった中でも、販売開始の翌月には不動産会社さんからの話がとんとん拍子で進み、無事に決済。買取後、リフォームをして再販されるとのことでした。

ご相談から2ヶ月足らず、中村さんのご希望通りのスピーディーな解決。買主である不動産会社さんは、中村さんの転居先まで手配をしてくださいました。決済日は平日だったため、中村さんはお仕事で出席できず。そのため、司法書士さんを代理人として立てて、無事に決済完了。

後日、中村さんと面会した際に、「こんなにスムーズに任意売却を進めていただいて、本当に助かりました。」と改めてお礼の言葉をいただきましたが、何より印象に残ったのは、「多分…自分はマイホームが欲しいわけではなかったんですよね。仲が悪くなってしまった妻と何とかよりを戻そうとして、いろいろ考えた末の手段でしかなかったのだと思います。」という一言でした。確かに…夫婦仲の良し悪しはそれとして、男性にとってマイホームとはそのような存在、モノかもしれませんね。