退職で収入減、自宅を知人へ貸し出して賃貸収入で返済を続けたものの、限界となり住宅ローン滞納。任意売却で知人が買い取り、住宅ローンを無事清算

相談者は小田郡矢掛町にお住まいの後藤さん(仮名)。30代の独身男性です。

後藤さんは現在、家業のクリーニング屋を手伝いながらの実家暮らし。6年前に築16年の中古住宅を購入されたものの、当時の勤務先を退職されて住宅ローンの返済が難しくなり、3年前から知人に賃貸住宅として貸すことで何とかしのいできたとのお話。ただ、それでも返済は厳しく滞納が続き、競売の申立て通知が届いてしまったところで当社のホームページをご覧になり、相談にいらっしゃいました。

住宅ローンの残債務1,890万円と、固定資産税50万円の滞納。その他、副業として某信販会社で組んだ太陽光発電のローンの残債務が280万円。後藤さんのご希望は、「売却して、住宅ローンの返済と税金の支払いに充てたい。」でした。そこでまず、現在賃貸としてお住まいのご知人へ「いっそのこと、購入されませんか?」と打診してみました。すると、ご知人が購入意志を示され、話はトントン拍子で進むことに。2,160万円で無事に売却できました。

今回の後藤さんの事例の場合、住宅ローンの残債務の元金は1,700万円でした。これに利息28万円、遅延損害金83万円が加算され、競売の申立てにも進んでしまっていたことからその費用78万円も加わり、計1,890万円の債務へ。タラレバですが、早くにご相談をいただいて任意売却へ動いていれば、遅延損害金と競売申立て費用はかかりませんでした。言わば「払わなくても済んだお金」です。後になってみれば、「もっと早くに相談すればよかったな…。」と、みなさん仰ることです。ですので、住宅ローンの返済に関して困りごとができたときは、できるだけ早期に私どものような専門家へご相談になることをオススメします。

さて、後藤さんですが、任意売却の成功により無事に住宅ローンの清算は終えられたものの、太陽光発電のローンの返済は残ったままです。その返済のために仕事をがんばらなければなりませんが、「少々、心が病んでいるので、ゆっくりしてから仕事を探して、ぼちぼち社会復帰を考えます。」と仰っていました。