早期退職で収入減少。住宅ローンの遅滞が続いて競売に至るも、売却に無事成功。娘との同居開始で親子の新たな思い出づくりをスタート

ご相談者は倉敷市在住の田中利明(仮名)さん、60代の男性の方です。

勤めてらっしゃった会社を5年前に早期退職され、収入が減少。その頃から、26年前に新築で購入されたマイホームの住宅ローン返済をときどき遅滞するようになってしまったそうです。ついには滞納を続けてしまい、債権者から競売の申立ての連絡があったところで娘さんへご相談され、娘さんがインターネット検索で見つけた当社にご連絡をいただきました。

田中さんご夫婦と面談したところ、「マイホームは売却して少しでも残債を減らしたい。売却後は夫婦2人でアパートにでも引っ越そうと思う。そして、残債はキチンと支払いたい。」とのご希望でした。

当社にてスグに売却活動を開始、「リフォームして親と一緒に住みたい」という一般購入者の方が現れ、1,300万円で無事に任意売却できました。住宅金融公庫、年金福祉信用保証と合わせて1,600万円の債務がありましたが、残債務を300万円へと大きく減らすことに成功。

ただ、債務を減らすことに成功はしたものの、失礼ではありますが田中さんは60代のご夫妻。当社からは「債務を整理することも考えてみてはいかがですか?」とご提案しました。しかし、田中さんは「借りた者はキチンと返す。」とおっしゃい、債務整理はされずコツコツ返済される道を選ばれたのです。

そうは仰いながらも、決済後、ホッとした表情でご主人の顔が笑顔になりました。頑固で昔堅気な男性でしたので、仕事のことも住宅ローンの支払いのことも、周りの人たちになかなか話せなくて困ってらっしゃったようです。それを無事解決でき、思わずそれを顔に出されたのだと思います。
さらには、当初はご夫婦2人でアパートへ引っ越しされるご予定でしたが、娘さんと同居されることになりました。娘さんと一緒に過ごした思い出のあるマイホームを手放さなければならないことはとても辛かったと思いますが、親子で新たな思い出作りができるようになったことも、ご主人の笑顔の理由だったのでしょう。

お金の問題はなかなか言い出しづらいものです。相談したくても誰に相談すれば良いのか…まして、お子さんへお金の心配の相談をすることはさらに難しいことかもしれません。
しかし、当のお子さんは育ててくれた親への感謝の思いから、「困っていることはないか?」「何かできることはないか? 力になれることはないか?」と、常々気にかけてくれているのではないでしょうか? そうした気持ちへ遠慮なく甘えても良いのではないでしょうか。そんな親子の絆を感じられたご相談でした。