双子の息子の学費などの負担が重く、住宅ローンを滞納。リースバックで従来通りの生活を取り戻すことに成功
ご相談者は倉敷市在住の田辺さん(仮名)。60代の男性です。
26年前に新築で購入されたご自宅に、田辺さんと高齢のお母さま、離婚で引き取った双子の息子(高校生)さんとの4人でお住まいでした。月収は28万円。成長とともに息子さん2人の学費などの支払いの負担が重くなり、住宅ローンの返済が次第に難しい状態へ…。カードローンで借り入れ、住宅ローンの返済に充てて凌ぐようになってしまったそうですが、「こんなことを続けても、凌げるわけがない。返済は無理だ。」とお気づきになり、住宅ローンの返済を停止。その結果、滞納。競売の申立てがなされ、当社からがお送りしたDM(ダイレクトメール)をご覧になって、ご相談にいらっしゃいました。
住宅ローンの残債務は590万円。それに銀行のカードローンの債務が80万円。加えて、競売の申立てがなされていましたので、申立て費用の80万円。滞納してしまっていたため発生する遅延損害金が60万円。「返済は無理だ。」とお気づきになったときに、当社のような任意売却専門会社へご相談いただければ、140万円を無駄に払うことにはならなかったハズですが…と、タラレバの話はありますが、田辺さんの心の中にはさまざまな感情が入り混じっていたのだと、察せられます。
田辺さんのご希望は「できることなら、この家に住み続けたい。」とのことでしたので、不動産投資会社を紹介してリースバックをご提案しました。その話の流れの中で、「であれば、将来息子たちが成人して就職したときに、買い戻したい。」とのご希望も上がったため、将来、優先交渉権行使させてもらえるよう、不動産投資会社から約束も取り付けました。
賃料は、取得原価(購入金額 + 登録免許税、不動産所得税、仲介手数料、火災保険料等)の利回り12% + 固定資産税で設定。また、将来の買い戻し時の価格は、取得原価 × 110%となりました。
既に競売が開始されていたため、手早く決済を実施。決済時の面談では、「年老いた母と息子たちと、引っ越しすることなく今まで通り住み続けられるようになり、本当に良かった。安心している。これからの家賃も、住宅ローンの支払い額とほぼ同額にしてもらえたので、今後は問題なく支払っていけそうです。」と、従来通りの生活を送られるようになったことに安堵の表情を浮かべられました。