同居する要介護の父親の年金、貯金の切り崩しでは住宅ローンの返済も困難に。任意売却、そして、父親の介護施設への入所で、心が解放された新たな生活をスタートすることに成功

相談者は岡山市北区在住の泉田雅克(仮名)さん。50代の男性です。

泉田さんはお父さまと同居されていました。ただ、お父さまはご病気で右手右足に麻痺があり、要介護。泉田さんは仕事を続けながら、お父さまの介護をもなさっていたのですが、心の病をわずらってしまって1年前に退職なさったそうです。その後、職には就かず、お父さまの年金で生活をなんとかやりくりし、貯金を切り崩して住宅ローンの返済に充てていたそうですが、いよいよそれも限界に。そこで当社へご相談にいらっしゃいました。

住宅ローンの残債務は780万円、加えて、260万円の年金担保貸付制度、いわゆる、年金融資を受けておられる状況。ご希望は、「住宅ローンを清算、完済してマイホームは手放し、住むところを探して新たな生活を始めたい」とのことでした。ご自宅の売却価格は住宅ローンの残債務より高い状態、つまり、アンダーローン状態でした。年金融資の返済、清算も十分できる余地があり、お金の問題に関しては解決の目処が早々に立ちました。しかし、泉田さんご本人の心の状態が良くありませんでした。

心の病を抱え、泉田さんが仕事を辞めて自宅に籠るようになってしまってから、お父さまは今後の生活のことや泉田さんご自身のことについて、いろいろと口うるさく、執拗に責め立てられていたのでしょう。泉田さんはうつ病になってしまい、引越し先を探すことはおろか、家の中の片付けさえもできない状況になっていました。そもそもで言えば、泉田さんが心の病を抱え離職しなければならないほどになってしまったのも、お父さまからの罵倒が原因だったのでしょう。

そのため、泉田さんの引越し先には当社が所有するアパートをご紹介。お父さまに関しても当社が介護施設をご紹介し、精神的に追い詰められる環境から泉田さんを解放することに成功しました。ご自宅は、任意売却にて当社が1,050万円で買取し、住宅ローンも年金融資も無事完済。
その後、泉田さんは新たな仕事を探され、無事に新しい環境での生活をはじめられることになりました。

年齢に関わらず、親が子を心配する気持ちはわかります。しかし、やはり「形や度合い」というものはあります。一つ間違えれば、人間性や人格の否定につながりかねません。泉田さん親子では、そうしたことが現実に起こってしまったのでしょう。心の病を抱えられた場合、あらゆることに消極的になってしまいます。多くの場合、誰にも気づかれず、もっと酷い状況へと進んでいるのではないでしょうか。しかし、そうした状況の中で泉田さんの当社への相談は、もしかすると最後の力や勇気を振り絞って…だったのかもしれません。そう考えると今回、泉田さんの心の病を少しでも軽くするお手伝いができたことを、とてもうれしく思います。もし、似たような問題を抱えてらっしゃったら、当社へお越しになって悩みを聞かせてください。誰かに話すだけでも、気持ちがラクになりますよ。