いま世間では東京オリンピックの開催決定によって株価は上昇し、東京を中心とする大企業は過去最高の利益を上げ、戦後3番目に長い好景気の真っ只中である...そんな風に言われています。
しかし、ホントにそうでしょうか?
一般社会の経済状態はそれほど甘くありません。政府は好景気を盛んに宣伝していますが、私たちの多くは生活の豊かさをそれほど実感できずにいます。大手企業に勤めているからといって将来的にどうなるかわかりませんし、業績悪化のためにリストラされるのではないか?という不安が常に渦巻いています。AI(人工知能)など科学技術のめまぐるしい発展によって10年後にはなくなってしまう職業もあるのでは? などという話題もまことしやかに囁かれ、未来に対する不透明感はますます増しているように思います。
国の将来を考えても、 膨らみ続ける社会保障費はとても楽観視できるものではありません。いまや「年金は75歳から」 なんて言説も飛び出す始末です。
そして、そういった社会の変化は経済的な部分だけに留まらず、夫婦関係、家族の形態にも影響しています。夫の失業を機に離婚、家系が破綻して一家離散状態に、離婚した元夫が精神を病んでしまい養育費を払えなくなった...というのも度々耳にする話です。
今の時代、「当面の暮らしがずっと続いていく」と感じている人はほとんどいないのではないでしょうか。「自分だけはそんなことはないだろう」と思っていたアクシデントだったり、「まさか自分が!」と思うような危機に襲われるかもしれないのが現代なのです。
そんな不安定さの増した社会の中で、何十年も定期的に債務を返済していく住宅ローンという行為がかなりの困難を伴うミッションになっていることは、まず間違いありません。おそらく昨今はそこに行き詰っている人の数も非常に多いことでしょう。
実際、私の事務所には「住宅ローンの返済に困っているのですが...」と相談予約の電話が月に何本もかかってきます。
ご相談の理由で多いのは、次のようなものです。
経済状況の悪化による給与カットやボーナスカット、さらには勤務先の倒産やリストラなど思いもよらぬことで失業してしまい、再就職をしたとしても返済のめどがつく給料の額には届かない。あてにしていた定年退職金も期待できず、住宅ローンの支払いが困難になってしまった。住宅ローンを返済するために懸命に働いた結果病気に倒れて退職を余儀なくされ、収入減で住宅ローンの返済が困難になってしまった。当社にご相談をいただく理由として多いのは、やはりこうした「経済的な問題」です。
そして「離婚の問題」。経済的な問題を発端として離婚となり、一人の収入では返済が難しくなってしまった、払ってくれているものと思っていたのに、突然督促状が届いたというご相談。
そうして、住宅ローンの返済が滞ってしまった場合、マイホームは差し押さえられ、競売にかけられてしまう。そして、マイホームを手放したにも関わらず、多額の残債務を抱えることになる...ということをご存知の方は多いです。
しかし、競売にかけられてしまう前に打てる手があることをご存知でしょうか?
それは「任意売却」という方法です。
「任意売却」とは、銀行を始めとする金融機関さんから住宅ローンなどの融資を受けている債務者と、その金融機関さんとの合意に基づいて、融資の返済が困難になったマイホームやマンションなどの不動産を処分(売却)する手続きです。
本来、住宅ローンを完済した後でなければ抵当権などは解除できず、マイホームやマンションなどの不動産を売却することはできません。しかし、その解除を金融機関さんとの交渉によって認めてもらい、一般の流通市場で売却するのが「任意売却」です。
「任意売却」であれば、市場価格の8〜9割程度で売却できるので残債務が少なく、その返済計画も金融機関さんに柔軟に対応してもらえるので、すっきりと明るく、希望を持った新生活を迎えられます。
任意売却であれば、残債務を少なくできるのはもちろん、売却代金の中から引っ越し代を捻出できたり、ご近所の方や周囲の方に気づかれることなく一般の物件と同じように売却できたりなど、競売と比較してたくさんのメリットがあります。
にも関わらず、「任意売却」という選択肢があることをご存知な方は多くないのが現実です。
住宅ローン問題はデリケートな内容なものですので、親戚や身近な友人にはなかなか相談しにくいのです。そのため、当社へ相談に訪れた方はずっと一人で悩みを抱え、苦しんでおられた方ばかり。ローンの返済に追い詰められ、人生に絶望し、マイナス思考に押し潰されそうな、そんな負のオーラをまとって事務所のドアを開けられます。
しかし、私と話をしているうちに、みなさんみるみる表情が明るくなっていきます。
それは、これまで抱えてきた悩みを打ち明けて気持ちがスッキリしたことに加え、「任意売却」という選択肢があることを知り、自分の人生を作り直せる「希望の光」をキャッチされたからに他なりません。
私はそんな「希望の光」を少しでも多くの人たちに知ってもらいたいと思うのです。今も暗闇の中、一人で悶々と悩まれておられる方はたくさんいます。そんな方たちに「任意売却」という存在を伝えて、少しでも早くその苦しみから抜け出して欲しいと思うのです。
ですので、「知らなかった」とか「もっと早く知っていれば」と後悔して欲しくない!できるだけたくさんの方に知っていただきたい!という一心で、「任意売却」の専門家である私が一所懸命に記しました。
将来、もし住宅ローンの返済に困ったとしたら、あなたならどうしますか?
そんな「もしも」のときのために本書がお役に立てるのでしたら、これ以上の幸せはありません。
憧れのマイホーム、ウン十年の住宅ローンを組んでやっと手に入れた夢の一軒家......私たちの人生において「家を買う」ということは大きな選択です。誰しも購入を決めた際は、その物件の向こう側にバラ色の未来予想図を描いていたはずでしょう。
しかし、 思い通りにいかないのもまた、人生の真実です。せっかく夢のマイホームを手に入れたにもかかわらず、人はさまざまな原因から住宅ローンが払えなくなったり、その家を手放さなければならない事態に直面します。
もし、以下に思い当たる方でしたら、「任意売却」をご検討された方が良いと思われる方、「任意売却」によっていま抱えておられる問題が解決できるかもしれない方ですので、ぜひ本書を手に取ってみてください。
もちろん、以下に該当しなくても「このご時世、確かにこの先ずっと今のままの生活が送れるとは限らないな...万が一のときのために知っておいた方が良いかもしれない」と共感してくださった方、ぜひ手にお取りください。
『岡山でローン未払いで
定価: ¥1,296(税込)
書店での販売は、岡山県内限定となります。
岡山県外の方で本書をお求めになりたい方は、Amazonでお買い求めください。
当小冊子は、サイズ 127×188の四六判、ページ数 144ページのソフトカバー本です。
『岡山でローン未払いで
定価: ¥1,296(税込)
書店での販売は、岡山県内限定となります。
岡山県外の方で本書をお求めになりたい方は、Amazonでお買い求めください。